就活コラム

目的を理解して最強のエントリーシートを作る方法

エントリーシートはなんのために作成するのか。

ここをちゃんと理解して作っている学生と、いない学生とでは、選考前で既に大きな差がついていることをご存じでしょうか。

今や就活には必須ともなったエントリーシートですが、作るのが面倒臭かったり、そもそも何を書いていいかわからなかったり、という方も多いはずです。

そんな時、インターネットやマニュアル本から例文を適当にアレンジして、企業に提出してはいませんか?

実は、一番ダメなエントリーシートの作り方なのです。

そこで今回は、エントリーシートを作成する目的と選考に通るために気をつけなければならないポイントについて解説していきます。

エントリーシートは目立つことが大切

だれもが知っているような大企業や有名企業の入社試験が、狭き門であることは周知の事実かと思います。

最初のエントリーの段階だけで、1万人以上もの学生が応募する企業もあるのです。

当然企業側は、1万人の学生一人一人と面接することなど不可能ですから、事前に振り分けを行います。

この時使われるのが、

  1. 履歴書
  2. 学歴フィルター
  3. エントリーシート

なのです。

正直、学歴フィルターを適用している企業を攻略する特効薬はありません。二流、三流大学の学生は、この手の企業への就職は、きっぱり諦めるくらいが良いでしょう。

しかし世の中、学歴重視の企業ばかりではありません。超がつくくらいの有名企業であっても、近年は多様性を重視し、人物本位の採用を行うようになってきています。

そこでポイントとなるのは、いかに他の応募者たちと差別化するかということです。

人事担当者は膨大な数のエントリーシートに目を通し、会って話を聞いてみたいと思える学生を選んでいます。

そんな時、参考例文を適当にアレンジしたような内容では、その他大勢の中に埋没してしまうのも当然です。

従って、エントリーシートはとにかく目立つことが重要なのです。

エントリーシートは基本に忠実に

目立つことが大事と言っても、人事担当者が求めているのは、奇抜なエピソードではありません。

人事担当者は大勢の応募者の中から、決められた人数まで絞り込むのが仕事です。

従って、けっこう些細な点で、不採用としてしまうことがあります。そこでまずは、基本的なことをおさらいしてみましょう。

イラスト・蛍光ペンはNG

目立とうとして、アピールしたい部分を蛍光ペンで囲ったり、ペンの色を変えて強調したり、イラストを添えたりするのはお勧めできません。

なぜなら、企業側は応募書類をコピーします。大抵はモノクロコピーですが、その学生の分だけカラーコピーし直さなくてはなりません。エントリーシートの数が多いと、こういう面倒臭いエントリーシートは内容以前の問題として、落とされてしまうことがあります。

エントリーシートの誤字脱字は論外

また、意外と嫌われるのが誤字脱字。せっかくいい内容でも、誤字脱字が多すぎると、いい加減な人物というレッテルを貼られてしまい、中味の信頼性まで疑われてしまいます。

さらに手書きの場合、文字の上手下手が表れてしまいますが、文字が下手というだけで、NGになるケースはほとんどありません。嫌われるのは、いかにも急いで書き殴ったような文字です。

本当にうちの企業に入りたいと思っているのか、とやる気まで疑われてしまいます。文字は丁寧に書くことを心がけてください。

嘘はバレるのでNG

肝心の内容について、多少の脚色は許容範囲ですが、嘘を書くのはNGです。

例えば、リーダーの経験があったとして…年功序列やじゃんけんなどで選ばれたのだとしても、周囲に推されて、と書く程度は問題ありません。

しかし、リーダー経験がないのにリーダーだったと偽っても、その後の面接で人事担当者には嘘だとわかってしまいます。

かけ離れた自分を書くのはやめておきましょう。

エントリーシートはあくまで誠実にわかりやすく

最後に最も重要なことは、文章の読みやすさです。

筆者の経験上、送られてきたエントリーシートの約9割は、何を言いたいのかよくわからず、読んでいて疲れるようなエントリーシートでした。

以下に気をつけるべきポイントをご紹介しますので、参考にしてください。

  • その日は朝からとても暑くて、など作文のような文章にはしない。
  • 私は〜しました、私は〜ですなど、いちいち主語を頭につけるとうるさくなります。
  • 文章は適当に句読点で区切り、簡潔な表現を心がけてください。
  • ゼミ内でしか通じない専門用語は、他の言葉に置きかえるなど工夫してください。
  • 頑張ります、努力します、などの言葉を使う時は、具体的にどう頑張るのか、努力するのか、まで書いてください。

他にもありますが、上記を意識するだけで、かなりレベルの高いエントリーシートになるはずです。

それでも頑張って読みますが、印象はよくありません。

逆に人事担当者が好むのは、内容がちゃんと整理されていて、読みやすいエントリーシートです。

目立つエピソードがなくても、こうしたエントリーシートは人事の目に留まりやすく、選考される可能性が高くなります。

こうしたエントリーシートを作成するには、書き上げたらそのまま提出せずに、最低でも一晩は寝かせて読み返してみることです。

きちんと自己アピールできているか、ウケ狙いで文章が独りよがりになっていないか、同じようなことを何度も繰り返し書いていないか、何より文章は読みやすく、理路整然としているか。

エントリーシートは他人が読むものです。そのことを絶対忘れないようにしてください。

まとめ

エントリーシートの重要性について理解できたでしょうか。

時間をかけて仕上げたエントリーシートでも、落とされてしまうことはあります。その時は、人事担当者と相性が悪かっただけだと諦めましょう。学生の人となりを認めてくれて、価値を理解してくれる企業は必ず存在します。

そんな企業に出会うためにも、エントリーシートは丁寧で誠実な内容を心がけてください。

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