就活しようと思い立って、だれもが初めに行うのが自己分析ではないでしょうか。
でも、いざ分析してみると「これって本当に就活に役立つの?」という疑問が膨らむ方も多いはず。そう思ってしまう理由は、ほとんどの学生が自己分析の目的を取り違えているからです。
そこで今回は自己分析の本当の意味と、活用方法について説明します。
自己分析で適職を探そうとしても意味がない理由
自己分析は何のために必要だと思いますか。
- 自分の長所や短所を理解して、自己PRや面接対策に役立てるため?
- 自分の本当の性格を知って、やりたい仕事を見つけるため?
前者はその通りですが、後者を目的にしてしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性があるのです。
それは確証バイアスの存在を無視していることです。
確証バイアスとは心理学用語で、自分の価値観と相反する結論に対して、無意識にその結果を無視してしまうことを意味します。
例えば自己分析の結果、自分は手先が器用でコツコツと物を作る作業が好きだから、職人が向いているのではないかという結論を導き出したとします。
しかし職人が活躍できる企業はほとんどが小さな町工場だったとして、多くの人は以下のように思うのではないでしょうか。
こんな小さな企業に就職して、将来潰れてしまったりしないだろうか。給料も安そうだし、休みも少ないみたいだし…
とさらに負の要素を付け加えていって、最終的に職人を選択肢から外してしまいます。
なぜこういうことが起こるかと言えば、大企業に就職することこそ就活の勝ち組である、という就活に対するあなた自身の価値観や、周囲の意見に左右されてしまうからです。
こうした確証バイアスを克服して、自分の適職を見つけるのは一朝一夕にできることではありません。
従って就活における自己分析は、適職探しを目的に行うべきはないのです。
自己分析を極めて人事の目に留まるESを作る
自己分析を行った学生と、行わなかった学生で大きな差がつくのが第一にESです。
ESってけっこう書くのが苦手という方も多いことでしょう。
しかしこれを完成させなければ、面接にも進めないのですから、必死に志望動機や自己PRを捻り出すことになります。
中にはマニュアル本を適当にアレンジしてESを完成させるという人もいるでしょうが、マニュアルは万人向けに書かれていて、エピソードに深みがありません。
大企業の人事になると、何千というESをチェックしますので、他人のエピソードを間借りして作ったESは、すぐにわかってしまいます。
また、自力でESを作成させたとしても、安易に部活やアルバイトで活躍したエピソードをアピールして満足していないでしょうか。
正直、人事担当者はこの手のESを飽きるほど読んでいます。よっぽど特異なエピソードでもない限り、印象に残ることはありません。
そんな時に、自己分析で過去の自分を振り返っておくと、具体的で、オリジナリティある内容にすることは難しくありません。
ぜひ自己分析を活用して、人事担当者の目を引くESを完成させてみてください。
自己分析ができれば面接も怖くない
もう一つ、自己分析の成果が出やすいのが面接です。
ESと同じく、巷には面接対策のマニュアル本が出回っていますし、インターネットで「面接 質問」とキーワードを入力すれば、面接のQ&Aが数多くヒットするはずです。
面接が苦手であるなら、多少はこうしたマニュアルの類いを参考にすることは問題ありません。
しかしマニュアルしか頭に入っていないと、変化球的な質問が投げかけられたとき、答えに詰まってしまう恐れがあります。面接官は決して意地悪で変化球を投げているわけではなく、学生の応用力を見ているわけです。ここでもたついてしまうと、面接官の印象は当然悪くなってしまいます。
学生の答えた内容について、
- どうしてそう思ったの?
- なぜそんな風に考えたの?
といった突っ込みも普通に行われます。
自己分析をきちんと行っておけば、何を聞かれても自分の言葉で答えることができます。面接官として格段に印象がいいのは、マニュアル通りにテキパキ回答する学生より、考え考え自分の言葉で回答する学生の方なのです。
自己分析は就活の基礎練習
スポーツに例えるなら自己分析は基礎練習のようなものです。やっている最中はつまらないし、役に立たないように思えますが、基礎がしっかりしていれば本番でどんな状況に陥っても対応できるのです。
とりわけあがり症で面接が苦手という方は、自己分析に力を入れてみましょう。
やっぱり自己分析ができない方へ
いきなり自己分析をやりなさい!と言われてもなかなか出来ないものです。
ネットや本を読んでやってみるけど、しっくりこない…という方はネットの適性診断を受けておきましょう。
最近では膨大な社会人データを活用した適職診断を提供している就活サイトがあります。数ある就活サイトでもオススメしたいのが『キミスカ』です。
『キミスカ』とは、スカウト型(逆求人型)の就活サイトで企業人事がマッチングを重要視してオファーをくれるサイトです。2018年卒の登録者数は約50000名と非常に人気の高いサービスとなっています。
適性診断の内容は、数万人の社会人データをもとに性格・意欲・価値観の傾向などをグラフ化し、自分の傾向を一目でわかるようにしてくれます。
もちろん、この診断が全てではありませんが、この客観的な診断結果を元に自己分析を進めていく。するとより精度の高い自己分析が出来ます。
登録・利用は無料。サクッと自己分析を済ませたい方はこちらを利用してみてくだい。