いきなりですが、自分のことをダメ人間だと思ったことはありますか? 毎日勉強するぞ、と決意したのに3日も続かなかった、絶対に遅刻してはいけない試験の日に寝坊した、節約しようと思ったのに衝動買いをしてしまった、など、生きていれば、だれでもダメな自分に落ち込んだ経験はあるはずです。
就職活動でも同じです。うまくいかないと、自分はダメ人間だと落ち込んでしまう方も多いことでしょう。しかしそんな方の多くは、単にダメ人間思考に陥っているだけで、真のダメ人間ではありません。
そこで自分をダメだと思ってしまう方を3つのパターンに分類して、それぞれダメ人間から脱却する方法を解説していきます。
参考にした記事:【どうする?】無い内定の人の末路 | 内定なしの原因,NNTにならない対策も
面接に落ちすぎてダメ人間
就職活動をしていて一番辛いのは、内定がもらえないことではないでしょうか。せめて周りも同じ状況なら救われますが、友達が次々と内定を獲得している中、一人だけ取り残される絶望感はメンタルを直撃します。昔から何をやっても失敗ばかり、どうせ自分みたいなダメ人間は就職活動なんてうまくいくはずがない……。そんな気持ちで面接に臨んでも、良い結果がもらえるはずはありません。
しかし内定をもらえない人は本当にダメ人間なのでしょうか? 実はそれは大きな間違いなのです。
面接に落ちると自分自身が否定されたような気持ちになりませんか? そして落ちた原因を自分に求めて、ますます負のループにはまってしまいます。まずその気持ちをリセットすることが大切です。
長年新卒採用の面接を担当してきた筆者の経験でお話しすると、人事担当者はどんなに優秀な学生でも落とすことがあるのです。
採用担当者が面接で落とす理由とは?
例えばある年の面接に、元気はつらつ体育会系、偏差値もわりと高めの大学の学生がやってきました。面接官は筆者を含めて3人。
学生の受け答えも明るくハキハキしていてなんの問題もありませんでした。
しかし結果として、その学生は不合格となりました。3人の面接官の意見は一様に「いい学生だけど、うち向きじゃないよね。もったいないけどね」というものでした。
実は各企業には社員のカラーというものが存在します。普段はあまり気がつかないのですが、面接などで違うタイプの学生に遭遇すると、そのカラーに気づくことがあります。
もちろん会社としては、いろいろなタイプの学生を採用すべきということはわかっているのですが、会社の業種や職種によっては、適性などの面からどうしても一定のタイプを求めてしまいます。
また学生本人にとっても、新入社員としてぽつんと別のカラーの会社に入ってしまうと、周囲と合わず、不幸になる場合があります。
ですから面接で不採用となっても、それは自分が否定されたのではなく、会社のカラーに合わなかっただけなのです。
やりたい仕事が見つからなくてダメ人間
やりたい仕事が見つからなくて、自己分析や企業研究に時間を浪費していませんか?
しかしそれではいつまで経っても、自分のやりたい仕事は見つかりません。
自分にとっての適職を探すにはまず、世の中にどんな企業が存在するのか知るところから始めなくてはなりません。まず必要なのは、企業説明会に参加することです。そこでは自分が知っている業界だけでなく、いろいろな企業ブースを訪れてみてください。
とは言っても、企業説明会には時間の限りがあります。そこでお勧めなのは、あまり学生が集まっていないブースを集中的に攻めることです。
学生の集まらないブースを攻めよう
学生に人気のない企業は、求人内容そのものに魅力がないこともありますが、多くは知名度が低いだけで、隠れた優良企業の可能性があります。
そうした企業は採用したくても人が集まらないので、ブースを訪れてくれた学生には、親身な説明を行ってくれます。少しでもいいなと思う企業が見つかったら、担当者の名刺をもらっておきましょう。
後日お礼をかねて、企業説明会で疑問に思ったことや、さらに知りたいことをメールで質問すれば、よりその企業への理解が深まります。また人事担当者の印象は間違いなくアップするので、内定を獲得できる確率も高くなります。
そもそも就職活動自体が面倒でダメ人間
就職活動を面倒くさいと感じるのは、特別なことではありません。企業研究をして、何度もエントリーシートを記入し、履歴書だって大量に書かなくてはなりません。どんなに暑い日でもリクルートスーツでびしっと決め、毎日にように面接に飛び回るなんて、考えただけでもうんざりしますよね。
日本の就職活動は苦行のようなものです。かつてはその苦行を乗り越えてこそ、社会人になる第一歩だと信じられてきましたが、近頃、そうした考え方にもようやく変化が現れ始めました。
それが就活支援サービスを利用する方法です。
就職支援サービスでは、企業とのマッチングを重視し、説明会ではなく小規模の座談会の場を提供しています。
従来の就職活動に比較はるかに楽なのですから、ここは一つ気合いを入れて、ダメ人間からの脱出をはかってください。
だれだって落ち込むことや、怠けたくなることがあってあたりまえ。たとえこれまでの人生では失敗続きで、自分ってダメだなあと思うことがあったとしても、就職活動はそんな考え方を変えるチャンスです。
自分を否定せず、前向きに突き進んでいってください。