就活コラム

自己PRに派手なエピソードは不要?面接官の印象に残る自己PRの作り方

面接では必ずと言っていいほど、自己PRを求められます。

しかし、日本人は昔から自分のことを必要以上に自慢したり、手柄をひけらかしたりしないことを美徳と考えてきました。

ですから、面接で自己PRを求められても、うまく表現できない。何を言って良いやらわからない方も多いと思います。

そこで今回は、新卒採用をしてきた私が面接で好感の持たれる自己PRの作り方について解説します。

自己PRで嘘をついてもいいの?

自己PRで一番困るのは、学業も、サークル活動も、アルバイトもそれほど頑張ってこなかったという学生ではないでしょうか。

そんな時にやりがちなのが、嘘をついてしまうことです。

ただし、学業についてはクラスで一番でした、と言っても、成績証明書を提出するので嘘かどうかすぐにバレてしまいます。

それではサークル活動やアルバイトなら、嘘をついても面接官にはバレないのでしょうか。

ありがちなパターンは、

  • サークル活動ではリーダーとして100人のメンバーをまとめていました
  • アルバイトではバイトリーダーとして、業務改善に努めました

などです。

しかしこの方法はお勧めできません。

なぜならこうした目立ったPRは、面接官の興味の対象となり、あれこれ質問されてしまうからです。

サークル活動でリーダーをしていたとなれば「メンバーをまとめるため、具体的にどんな行動を取ったか」聞かれます。そんな時、なんと答えますか?

私が実際に経験した例ですと

「メンバー間で意見が食い違った時、リーダーとしてどのように仲裁しましたか?」との質問に対し、「話し合いました

「具体的にどんな話し合いをしたのか、例を出してもらえますか?」「・・・具体的にはぱっと思いつかないですが、いろいろなことを、みんなと話したりとか・・・

なんだか抽象的だと思いませんか?

恐らくこの学生はリーダーではなかったので、実際に大勢をまとめてきた経験を語ることができなかったのでしょう。

このように、目立とうとして、面接で安易な嘘をついてもすぐにバレてしまいます。

では嘘は絶対駄目なのでしょうか。私の見解としては、多少大げさに語るくらいはO.Kだと思っています。

ポイント!

要は面接で突っ込んだ質問をされても、自分の経験の中から答えを導きだせない嘘はやめておくべきだということ!

自分の長所がわからない?だったら短所を探してみよう

自分の長所、つまり強みをアピールすることも、自己PRでは重要な要素です。

しかし短所なら簡単に見つけられても、長所となると考えこんでしまうこともありますよね。

そんな時は自分の短所をまず洗い出してみてください。なぜなら短所は、言い換えることで、長所に変えることができるからです。

具体的には次のように、言い換えてみることができます。

短所の言い換えの例

  • 飽きっぽい→新しいもの好きで好奇心旺盛
  • おしゃべり→コミュニケーション能力が高い
  • 無口→沈着冷静
  • 怒りっぽい→正義感が強い
  • 落ち着きがない→行動力がある

多少無理矢理でもかまわないので、上記のように自分の短所を長所に置きかえてみます。

例えば長所を「新しいもの好きで好奇心旺盛」としたなら『いまどんなことに興味を持っていて、そのことについて何を語れるのか』と考えていきながら、自己PRを組み立ててみましょう。

面接担当者に伝わる自己PRとは?

自己PRは自分の長所や売りをアピールする場面なので、ついあれもこれもと、盛り込みたくなる気持ちはわかります。

しかし、自己PRは自己自慢とは違います

冒頭でも触れた通り、日本社会では、自分の手柄や長所を前面に押し出す人物は、敬遠されがちです。

これは面接でも同じで、どんなに運動や学業が得意で、リーダーシップもバリバリ取ってきたとしても、全てを盛り込むのではなく、ポイントを絞って伝えなくてはなりません。

もしアピールしたいエピソードが豊富な時は、その中で一番インパクトがありそうなものに絞って語るべきです。

また、自己PRは必ず、具体的なエピソードとセットにして語ることが大切です。自分では平凡なエピソードだと思っても、具体性を伴った話は、面接官の印象に残りやすいものです。

具体的エピソードは大学時代に限定しよう

具体的なエピソードは、大学生活に密接したものが望ましいです。

例えば子供の頃から書道を習っており、腕前は師範です、というエピソードは確かに凄いのですが、面接の自己PRでは控えめにした方が無難です。

企業側が知りたいのは、子供の頃から頑張ってきたことよりも『学生生活の4年間で何を学び、どんなことを経験してきたか』だからです。

ただし、学生生活のエピソードと結びつけて語ることさえできれば、面接官の印象に残る自己PRになることは間違いないでしょう。

まとめ

自己PRは派手なエピソードより、具体性を持って語る方が説得力があります。

サークル活動を頑張ったとか、アルバイトを頑張ったという話はありがちですが、そこで培った経験は100人いれば100人とも違うはずです。それをうまく自己PRに繋げられるよう頑張ってください。

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