就活コラム

採用担当者から見た『大学生のうちにやるべきこと5選』

エントリーシートでも面接でも、ライバルたちに差をつけるなら、ひと味違う自己PRが必要です。
そのために必要なのはずばり経験値。特に「大学時代で何をやったのか」が大切です。

新卒採用の面接をしていると、学生の「語れることの差」が顕著に結果に出ていました。

採用担当者の目線から見た、大学生のうちにやっておいて欲しいことを10個まとめてみました。
何から始めてもらっても構いません。そこで就活が始まるまでに、できることから試して見てください。

とにかく本を読む

最初にやって欲しいことは読書です。

今やインターネットで欲しい情報は手にはいる時代となり、スマホ一つあればほぼ悩みを解決できるようになりました。Google検索で探し物、困ったこと、勉強のことだって調べられますよね。

でも、これからの時代は知っていることが当たり前の時代。知っているだけではいけない世界に突入しているわけです。

ネットは読み手に優しいように結論を伝えることを優先しているため、その過程の思考が見えなくなっています。

これから大事なのは、知識(=情報を使える力)をつけることです。

そういった意味でも、出版社の手を経て出版されたもの(ソースがしっかりしたもの)を読むことで知見を広げていけます。

最初は、自分が読みたいと思ったものは、学術書や実用書以外、古典や推理小説でもなんでも片っ端から読んでみると良いです。

もし、ビジネス書が苦手…という方であれば漫画でもOK。最近の漫画ならインベーダーZがビジネス・投資など世の中のことがわかります。活字が苦手…という方はこういった漫画から入ってみてください。

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趣味を極める

現在趣味のある人は、この趣味については絶対他人に負けない、というくらいまで極めてください。趣味が無いという人は、何でもいいので、一つ打ち込めるものを見つけておきましょう。

例えば先ほど挙げた読書。

これだけだと平凡な趣味ですが、毎日1冊は必ず本を読んでいて、これまで書きためた読書日記が100冊あります。と面接で話したら、面接官が関心を持つことは間違いありません。

ただし、オタク的な趣味は、面接官によって好みが分かれるところなので注意が必要です。

実際、筆者が面接をした時、「カードバトルゲーム」が趣味で、大会で優勝したこともある経験を熱心に語ってくれた学生がいました。筆者としては大変興味深く思ったのですが、別の面接官の中から、「子供っぽい」という声が上がり、その学生は不採用となりました。

一長一短な点もありますが、伝え方で変わるものです。何か打ち込めるものがあれば突き進んでください。

得意科目を見つける

就活するにあたり、成績は良いにこしたことはありません。

面接で「入社したら様々なことを吸収し、優秀な社員になりたい」と語っても、大学時代の成績がイマイチなら「大学時代に勉強も頑張れなかった学生が、社会人になったら頑張れるのか」と面接官に疑われてしまいます。

もちろん、好き嫌いな科目は出てくるはずです。全てが優を取れを言われても難しいですよね。

そこで、一つポイントとなるのが「大学時代の科目でこれだけは頑張った」と言える科目を見つけることです。

  • どうしてその科目が好きなのか
  • 成績を上げるためにどんな努力をしたのか
  • その科目を勉強したことが、日常生活でどんな風に役立っているか

というところまでまとめられたら面接でも伝えられるはずです。

勉強は必要。でも、全部を全力でやる必要もありません。突き抜けられる教科を見つけ、その魅力を伝えられるようにしてください。

+ ゼミの活動でもOK

ゼミでの活動内容は、面接で最も聞かれるポイントの一つです。ゼミとは本来、自分が興味のある分野を勉強したり、研究したりするものですから、ゼミの内容を具体的に、かつ熱心に語れない学生は、面接官の目から見ると、大学で何を勉強しているのだろう、と思われてマイナスです。

語学の勉強

どんな仕事に就くにしろ、語学ができることは武器になります。

ビジネスレベルまでは難しくても、日常レベルの会話や、メールで簡単な問い合わせができるレベルでも、会社に入れば何かと重宝されます。活用度としては英語が一番多いですが、これからなら中国語もお勧めです。

また、思いきって超マイナーな言語を一つ習得しておくと、自己PRに役立つこと請け合いです。

 

ボランティア

面接などで自己PRをする際、アルバイトでの経験を語ること学生が非常に多いです。しかし他者との差別化という点では、よほど変わったアルバイトでもない限り、印象に残りません。

経験した内容も大体が、

『お客様からクレームを言われて困ったこともあったけど、そういう苦しい経験を経て、お客様からの信頼を勝ち取ることに成功しました』

といった話ばかりで、面接官なら耳にタコができるほど聞いています。

そんな中、大学時代はアルバイトをせず、ずっとボランティアをしていたという学生の話は印象に残りました。

  • カンボジアボランティア:世界を見てくる
  • 被災地のボランティア:日本の現状を知る
  • 地域のボランティア:地域について知る

一回だけの経験でも世の中を見る目が変わります。周りとの差をつける点でもボランティアはおすすめです。

とにかく経験しておく

本を読む、勉強をするなどは座学で頭に入れるものです。

本当にやって欲しいことは、実際に体験することです。その中でも他人があまりしたことのないような経験を持っておくのは、大きな武器になります。

  • テレビドラマのエキストラをする
  • アメリカでスカイダイビング
  • 世界、あるいは日本一周旅行

人に話せるネタとして一つ持っておくと、ひきつけられます。

引退された芸人の島田紳助さんは以下のような言葉を伝えています。

僕たち喋り手は、本を読んで「頭」で記憶するものではなく実際に体験して「心」で記録しなくてはならないんです。「頭」で記憶したことはすぐに忘れます。「心」で記憶したことは一生忘れません。

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ボランティアとかぶる部分もありますが、とにかく経験をする。他の人がやってないことがあれば躊躇なく行く。

アルバイト・勉強ばかりでなく、遊ぶ。セミナーに行く。ライブへ行く。ネットで日本の景色を見ていないで実際の現場に行く。

とにかく、経験に勝るものはないわけです。

足で経験値を稼いでください。

インターンシップ

最後に必ずやって欲しいのがインターンシップへの参加です。

この記事では繰り返し、経験についてお伝えしています。
将来就職する際の書面上の会社概要、会社説明会では知ることのない情報を受け取ることができます。

今の就活は売り手市場。つまり、会社が人材を選ぶのではなく、就活生が会社を選ぶ時代です。

就職先・会社選びの軸をつけるためにもインターンへ参加しておく方が圧倒的に有利となります。

厚生労働省の調査によると新卒入社の3割は入社3年目にやめているという結果が出ています。一生懸命就活をしてもミスマッチから退職・転職している方がいます。これは、就活生が働く現場についての深く知っていたかったために起きています。

入社前に会社・社会のことを知る貴重な機会です。ネットの口コミ・先輩の話以上に経験がものを言います。
大学生のうちに会社を見れるインターンシップへの参加をしておきましょう。

まとめ

今回は就活に役立つという視点で、5つ提案してみました。

  • 初級:読書・勉強などで知識を広げる
  • 中級:ボランティア・アルバイトなど新しいものに触れ経験を積む
  • 上級:インターンシップへ参加し、会社・社会を知る

小さなことから始めればOKです。

とりあえず、今は大丈夫だから…と思っていても「もっとああしておけば良かった、こうしておけば良かった」と後になってから後悔するものです、思い立ったが今、行動するべきです。

充実した学生生活は必ず就活にも影響します。とにかくひとつでも多い経験を積むようにしてくださいね。

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