就活コラム

就活で出遅れたらもう内定は無理?挽回できる理由できない理由

就活スケジュールは2017年卒から、がらっと変わりました。それまで8月だった選考開始時期が2カ月も前倒しとなって6月からとなってしまったのです。

そのため、2017年卒の学生が、就活に出遅れてしまったと焦るのは、しょうがないと、同情できる面もあります。

2018年卒は2017年卒と同じスケジュールなので、出遅れてしまった、と焦る学生がいたら、就活に対して真剣さが足りないと思われても仕方ありません。

ただし、出遅れた理由によっては、逆に就活に有利になることもあるのです。

今回のコラムでは、出遅れでも挽回できる理由、できない理由を解説していきます。

企業はできるだけ早く採用を終わらせたがっている

昨今は売り手市場であることも手伝って、企業も早め早めに学生に内定を出し、いわゆる囲い込みを行う傾向が強くなっています。

計画通りに人を採用できなければ、最悪の場合、倒産してしまうこともあるので、採用は企業にとって死活問題なのです。

そのため新卒でも通年で採用する企業が増えてきましたが、人事課も採用活動ばかりやっているわけにもいかず、一日も早く採用予定人数を確定していまいたいと考えています。

選考解禁は6月1日ですが、この日から1週間から2週間の間が、内定を出す最初のピークと言ってもいいでしょう。

普通に考えて、6月1日に解禁して、1週間や2週間で内定を出すのは難しいです。つまりほとんどの企業は、解禁日より前に選考を開始していると考えて間違いありません。

とりわけ大企業や有名企業でこの傾向が強く、インターンシップや企業説明会などに参加した学生と水面下で接触し、内々定を出しているケースも珍しくありません。

就活に出遅れた学生は、こうした機会を逸している時点で、ほかの就活生に比べて圧倒的に不利です。

そもそも、就活を始めた時には、エントリー自体を締め切っている企業も多いでしょうから、まずは大企業や有名企業への就活はその時点で潔く諦める覚悟が必要です。

出遅れても有利な理由は「部活」と「留学」

学生が就活に出遅れてしまった理由にはいくつかあります。

  1. なんとなく気が乗らなかった
  2. まだ大丈夫だと油断していた
  3. 就活の情報を全く仕入れていなかった
  4. 部活に打ち込んでいた
  5. 留学していた
  6. 理系の学生で研究に打ち込んでいた

他にもあるでしょうが、1から3の理由で出遅れた学生は、まず大学のキャリアセンターなどを訪ねて、就活に関するアドバイスを受けることをお勧めします。なぜならこうした学生は、就活に対してアンテナを立ててこなかったので、何からどう手をつけていいかわからないことが多いからです。そんな状態で就活対策本を買ったり、ネットの情報にあたったりしても、混乱して余計に焦るばかりです。

キャリアセンターに相談したら、そのアドバイスに従って、出遅れても受けられる企業に片っ端から挑戦していってください。

反対に4から6の理由で出遅れた学生は、むしろ就活には有利なこともあるのです。

6の理由に該当する理系の場合、昔から大学と企業の間にパイプがあることが多く、意外と教授の紹介などで就活が決まってしまうことがあります。

出遅れたなと思ったら、まずはゼミや研究室の教授に相談してみましょう。中には教授が知り合いの会社の人事担当者に一本電話をして、既に締め切ったエントリーが通ったり、一次選考を飛ばして、いきなり面接を受けさせてもらったり、というケースもあります。

次に留学をしていて就活に出遅れてしまった場合です。
通常、海外の大学の卒業スケジュールに合わせていると、日本の就活には間に合いません。しかし昨今、企業側は留学経験者の採用に積極的になっています。

なぜなら、グローバル化を視野に入れる中、英語が得意な留学経験者は貴重な人材だからです。

そこで昨今は、留学生向けに別途採用スケジュールを組む企業も増えてきました。

ただし、そうした企業に応募した際は、単に英語ができるという以外に、異文化で学んだこと、体験したことをしっかりアピールすることが大切です。

次に部活に打ち込んでいて就活が遅れてしまった学生。体育会系の学生はそもそも、就活市場では非常に人気が高いのです。体育会系の学生は、一般に元気がよく、コミュニケーション能力があり、根性があると思われています。

こういう人材、企業、特に役員など年齢の高い人たちほど大好きなんです。

なにしろ、「へえ、君ラグビー部なんだ。ぼくも実は大学時代ラグビー部だったんだよ」といった具合に、役員面接ではラグビーの話ばかりしていたのに内定を貰えた、という学生もいるくらいです。

また、学生側もOB・OGとの繋がりが強いので、思いがけないところで、「うちの会社、表向きは採用を打ち切ってるんだけど、誰かいい人がいたら紹介してって言われてるんだよね」といった情報が入ってくることもあります。

体育会系の学生の場合、部活も就活も、と欲張るとどちらも中途半端になってしまう可能性があります。両方とも中途半端になるくらいなら、徹底的に部活にのめり込んだ方が就活には有利と言えるかもしれません。

このように、留学経験者や体育会系の学生は、むしろ就活には有利となることがあります。
まずは自分がどうして就活に出遅れてしまったのかを分析し、状況にあった就活を行うようにしましょう。

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