就活を始める時は内定が取れるかどうか不安だったけれど、気が付いてみたら複数の企業から内定を貰える事があります。
その中に第一志望の企業が混じっていれば迷う事なく決める事ができますが、残念ながら物事はそんな簡単には進まないものです。
興味はなかったけど、すべり止め替わりに受けた企業の内定が複数あると、どの企業に入社するのが正解なのかわからなくなりますよね。
そこで今回は、複数の内定企業の中から、運命の一社を決める方法を紹介します。
自分が本当にやりたい事は何か考えてみる
内定が複数合って一社に絞れない時、まずはなぜその企業を受けてみようと考えたのか、思い出してみてください。
どこでもいいと言いつつ、実際に入社試験まで受けた企業ですから、何かしら理由は合ったはずです。
知らない企業だったけれどやりたい仕事を募集していたから、興味のない仕事だったけれど給料が良かったから、オフィスがお洒落な場所に合ったから、社会に貢献できるような企業だったから、国際的にバリバリ活躍できそう、大学で学んだ知識が生かせそう、などなど様々に理由が合ったはずです。
その中から、自分が本当にやりたい事と一番近い企業に決めるというやり方もあります。
各企業の採点表を作ってみる
自分が本当にやりたい事をやれる企業に行くのが一番いいとはわかっていても、例えばこんな企業が合ったら判断に迷いませんか?
A社は自分のやりたい仕事はできるけれど、給料も安く、休みも少ない上に企業の規模も小さいので将来が不安。
一方B社は、自分のやりたい仕事ではないけれど、給料もいいし、残業も少なくて休みも取りやすく、大企業で将来も安泰。
こんな時、本当にA社を選ぶのが正解なんだろうか?
なんて疑問が当然湧いてくるはずです。
そんな時は様々な視点から、企業の採点表を作ってみるといいでしょう。
A社 | B社 | C社 | |
やりたい仕事か? | 〇 | × | △ (将来、希望部署 に移れる可能性あり) |
給料 | × | 〇 | 〇 |
企業規模 | × | 〇 | △ |
将来性 | × | 〇 | 〇 |
福利厚生 | × | 〇 | △ |
企業の雰囲気 | 〇 | △ | △ |
知名度 | × | 〇 | × |
勤務先 | 〇 | △ | × |
離職率 | 〇 | 〇 | 〇 |
こうして一覧にしてみると、各企業の特徴が一目でわかります。
A社はやりたい仕事ができるという点と、企業の雰囲気で魅力的ですが、企業規模が小さい点が引っ掛かります。
B社は企業規模こそ大きく、将来性も高いですが、自分のやりたい仕事ができない点がマイナスです。バランスがいいのはC社という結論になりそうですが、これは人によって、評価のわかれる点でしょう。
ここでも重要なのは、自分が就活の時に何を一番重要視しているか、という事です。
やりたい仕事ができる事か、給料か、企業規模か、余暇を大切にできるか。
もし、やりたい仕事ができる事が一番重要ならA社、将来性や安定性ならB社といった具合に決めることができます。
就活を継続するという選択もある
いろいろ分析してみたけれど、どれも今一で決め手に欠けるという時は、就活を継続するという選択もありです。
まずは複数の中から一社、保険として内定を受理しておきます。
内定を待ってもらってもいいのですが、「内定承諾書の提出を待ってください」とか、「他社の選考を受けている途中です」とか、正直に企業に事情を打ち明けるのは考えものです。
企業側は来てくれるかどうかわからない学生に対して不信感を抱き、最悪の場合、内定を取り消すかもしれないからです。ですから企業には何も言わずに、ひとまず内定は承諾しておきましょう。
その後就活した結果、納得する内定を貰えたら、保険としていた企業には、できるだけ早く、辞退の連絡をしなくてはなりません。
ただし、継続したからと言って、必ずしも自分が希望する結果にはならない事は肝に銘じておいてください。
まとめ
複数の内定先からたった一社を決めなければいけないなんて、とても難しい選択ですよね。ここでの選択が、自分の将来を左右するかもしれないのです。
人生を何度もやり直せるなら、どの企業を選択しても後悔なく過ごせると思います。しかし人生は一度きり、新卒での就活も一度きりの事です。
例えばやりたい仕事ができるからという理由でA社を選択しても、定年までその企業で働くかどうかはわかりません。
もしかするとB社やC社を選択していた方が、社会人として満足のいく仕事ができていたかもしれないのです。
それでも自分にとって重要な事を優先して決めた選択なら後悔は少なくて済むはずです。
ですから、内定を一社に絞る上で大切なのは、自分がどういう選択をしたら一番納得がいくかという事を考える事なのです。